※2020.09.22更新
こんにちは、しばこー(@lifeokmaru)です。
今日は、アメリカ市場の全11セクターを紹介していきます。
各セクターの上位を占める企業と、セクターの特長も合わせて紹介していきます。

アメリカ市場のセクターって何があるの?
セクターに含まれる代表企業を知りたいな。
という疑問に答えていきます。
〇アメリカ株、全11セクターがわかる
〇セクター別の代表企業がわかる
〇セクター別のバンガード社ETFがわかる

私は2019年9月からアメリカ株を買い始めました。
セクターについて一緒に勉強していきましょう。
それでは、全11セクターを順に見ていきましょう。
アメリカ株への投資には証券口座が必要です。まだ持っていない人は先にこちら↓
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アメリカ株の全11セクター

アメリカ株には以下の11セクターがあります。
1.素材セクター
2.一般消費財・サービスセクター
3.生活必需品セクター
4.エネルギーセクター
5.金融セクター
6.情報技術セクター
7.ヘルスケアセクター
8.資本財・サービスセクター
9.不動産セクター
10.通信サービスセクター
11.公益事業セクター
名前だけみると、イメージがわかないと思います。
(バンガード社のETFでABC順に並べてあります。)
各セクターについて代表銘柄を見ていきましょう。
11セクター別の特徴と代表企業について

バンガード社がセクター別にETFを運用していますので、参考にしていきたいと思います。

ETFを使えば、セクター全体に投資できて、企業ごとに株を購入する手間を省けますよ。
素材セクター

VAW:バンガード・米国素材セクターETF
上位構成銘柄
1位:Linde plc(工業用ガス):14.1%
2位:Air Products & Chemicals Inc.(工業用ガス):6.7%
3位:Ecolab Inc.(水、衛生):6.1%
4位:Sherwin-Williams Co.(塗料):5.8%
5位:Newmont Corp.(探鉱):5.6%
化学製品、工業用ガス、紙、金属、金などの素材を扱う企業が集まるセクターです。

日本では見かけない企業が並んでいます。
景気好調で、人々の消費が盛んな時期に株価が上昇する傾向にあります。
一般消費財・サービスセクター

VCR:バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF
上位構成銘柄
1位:Amazon.com Inc.(アマゾン):28.4%
2位:Home Depot Inc.(ホームセンター):8.3%
3位:McDonald’s Corp.(マック):5.1%
4位:NIKE Inc. (ナイキ):4.2%
5位:Starbucks Corp.(スタバ):3.2%
ネット販売、レストラン、アパレルなどの小売企業が集まるセクターです。
ETF上位5銘柄も聞いたことがある企業ばかりです。
ETF全体でアマゾンの割合が多いのが見えます。

「なくてもいいけれど、あると嬉しい」製品を扱っている企業が多いのが特徴です。
そのため、景気好調で人々の消費が盛んな時期に株価が上昇する傾向にあります。
生活必需品セクター

VDC:バンガード・米国生活必需品セクターETF
上位構成銘柄
1位:Microsoft Corp.(パソコン):5.1%
2位:Apple Inc.(アップル):4.4%
3位:Amazon.com Inc.(アマゾン):3.5%
4位:Facebook Inc. (フェイスブック):1.7%
5位:Berkshire Hathaway Inc. (投資会社):1.5%
生活必需品を扱う企業が集まるセクターです。
しかし、上位5銘柄は一見すると生活必需品を売っている企業に見えません。
セクター内の詳細をみてみます。
〇家庭用品:24.1%
〇清涼飲料:20.8%
〇包装食品・肉:17.3%
〇スーパーマーケット:14.0%
〇タバコ:8.6%
事業内容をみると「生活必需品」が多いのがわかります。

景気に左右されにくいセクターです。
景気好調のときは株価が上がらないので地味です。
不況になると株価が下落しずらいので、長期投資家には人気があるセクターです。
エネルギーセクター

VDE:バンガード・米国エネルギー・セクターETF
上位構成銘柄
1位:Exxon Mobil Corp.(石油):25.4%
2位:Chevron Corp.(石油):22.3%
3位:ConocoPhillips(石油):4.9%
4位:Kinder Morgan Inc.(石油・天然ガス):4.2%
5位:Phillips 66(石油精製):3.9%
石油や天然ガスといったエネルギーを扱う企業が集まるセクターです。
原油やガスの値段に影響を受けやすい企業が集まっているセクターとも言えます。

先日のコロナショックで大打撃を受けたセクターです。
1位のエクソンモービル、2位のシェブロンはどちらも高配当な銘柄です。
エネルギーセクターは高配当銘柄が多いのが特徴です。
景気後退時に他セクターと比較すると、買われやすい傾向にあります。
金融セクター

VFH:バンガード・米国金融セクターETF
上位構成銘柄
1位:JPMorgan Chase & Co.(銀行):10.1%
2位:Berkshire Hathaway Inc.(投資会社):8.6%
3位:Bank of America Corp.(銀行):6.5%
4位:Wells Fargo & Co.(銀行):4.1%
5位:Citigroup Inc.(金融):3.3%
その名の通り、銀行、投資会社、金融機関が集まったセクターです。
1位のJPモルガン、2位のバークシャー・ハサウェイは、アメリカ投資をしている人にはおなじみではないでしょうか?
保険会社もこのセクターに分類されます。

アメリカは日本と違い、保険への意識が高くないのでセクター内での構成比は10%以下です。
景気が回復してきて、企業がお金を借り始めると株価が上昇する傾向があります。
情報技術セクター

VGT:バンガード・米国情報技術セクターETF
上位構成銘柄
1位:Microsoft Corp.(パソコン):18.5%
2位:Apple Inc.(アップル):18.3%
3位:Visa Inc.(クレジット):4.2%
4位:Intel Corp.(パソコン):3.8%
5位:Mastercard Inc.(クレジット):3.5%
システムやテクノロジー、半導体を扱う企業が集まるセクターです。
7位にはPDFで有名なAdobeもランクインしています。

情報技術セクターにはAmazonやGoogleは含まれません。
GAFAMにまとめて投資したい場合は”QQQ”という別のETFがあります。
景気回復を牽引する企業が多く、景気回復と共に株価が上昇する傾向があります。
ヘルスケアセクター

VHT:バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF
上位構成銘柄
1位:Johnson & Johnson(製薬):8.9%
2位:UnitedHealth Group Inc.(医療システム):6.1%
3位:Merck & Co. Inc.(製薬):5.1%
4位:Pfizer Inc.(製薬):4.7%
5位:Abbott Laboratories(製薬):3.6%
世界の有名製薬企業が集まるセクターです。
5位~10位も有名企業が並んでいます。

抗コロナウイルスのワクチンを開発した企業がトップに躍り出る可能性が高いです。
コロナショックで注目を浴びているセクターです。
景気に関わらず、病気や怪我は起こりますので、不況に強く景気に左右されにくいセクターです。
資本財・サービスセクター

VIS:バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF
上位構成銘柄
1位:Union Pacific Corp.(鉄道):4.34%
2位:Honeywell International Inc.(航空宇宙):4.24%
3位:Lockheed Martin Corp.(航空宇宙):3.8%
4位:Boeing Co.(航空):3.5%
5位:3M Co.(電気電子):3.5%
航空宇宙、軍事関連、電気、貨物などの資財を扱う企業が集まるセクターです。
4位のボーイングの旅客機は日本でも聞いたことがあると思います。

コロナショックの外出自粛で大きなダメージを受けたセクターです。
景気好調で、人々の消費が盛んな時期に株価が上昇する傾向にあります。
不動産セクター

VNQ:Vanguard Real Estate ETF(※唯一日本で購入できません。)
上位構成銘柄
1位:Vanguard Real Estate II Index Fund(ファンド):11.4%
2位:American Tower Corp.(REIT):8.8%
3位:Crown Castle International Corp.(REIT):5.5%
4位:Prologis Inc.(不動産):5.4%
5位:Equinix Inc.(REIT):4.9%
不動産投資のREITと不動産経営をしている企業が集まるセクターです。
1位のインデックスファンドは、アメリカのREITに連動するようになっています。
不動産は景気に敏感なので、景気好調のときは値上がりする傾向があります。
通信サービスセクター

VOX:バンガード・米国通信サービス・セクターETF
上位構成銘柄
1位:Facebook(フェイスブック):15.2%
2位:Alphabet(google):22.7%※
3位:AT&T Inc.(通信):7.5%
4位:Netflix Inc.(ネットフリックス):5.8%
5位:Verizon Communications Inc.(通信):5.5%
※議決権の有無で2位3位になっていたのでまとめました。
インターネット、通信、映画娯楽、放送を扱う企業が集まるセクターです。

通信サービスセクターにMicrosoft、Apple、Amazonは含まれません。
GAFAMにまとめて投資したい場合は”QQQ”という別のETFがあります。
通信事業は不況でも使われるので、景気に左右されにくい傾向があります。
公益事業セクター

VPU:バンガード・米国公益事業セクターETF
上位構成銘柄
1位:NextEra Energy Inc.(電力・ガス):13.6%
2位:Dominion Energy Inc.(電力・ガス):6.8%
3位:Duke Energy Corp.(電力・ガス):6.8%
4位:Southern Co.(電力・ガス):6.2%
5位:American Electric Power Co. Inc.(電力):4.5%
電力、ガス、水道といった公益事業を扱う企業が集まるセクターです。

日本では見かけない企業が並んでいます。
電力やガスは不況でも使われるので、景気に左右されにくい傾向があります。
それでは、各11セクターのまとめです。
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まとめ
☆アメリカ株全11セクターと対応ETF紹介(バンガード社)
素材 →VAW
一般消費財 →VCR
生活必需品 →VDC
エネルギー →VDE
金融 →VFH
情報技術 →VGT
ヘルスケア →VHT
資本財 →VIS
不動産 →VNQ
通信サービス→VOX
公益事業 →VPU
☆景気に対する株価上昇の傾向として
回復→金融、情報技術
好調→素材、一般消費財、資本財
後退→エネルギー
不況→生活必需品、ヘルスケア、通信サービス、公益事業
その他→不動産
いかがだったでしょうか。
アメリカ企業のセクターの理解が深まれば幸いです。
詳しく見てみたいという人はバンガード社HPが日本語で見やすいのでおすすめです。
セクター別投資は、トレンドを見ながら「伸びそうな分野に投資できる」ので、魅力的ではないでしょうか。
それではー
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しばこー
年齢:29歳(1991年生まれ)
性別:男
ひとこと:知っている企業、知らない企業があって記事を書いてて面白かった!!
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ゆるーく勉強や自己研鑽をして自分を高めていくのが目標ですb
記事作成日 2020.04.24
記事更新日 2020.09.22
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