【理系研究職】企業で研究するときに知る3つのギャップ

スポンサーリンク
生き方

こんにちは、しばこー(@lifeokmaru)です。

今日は、院卒の社会人に向けて企業で研究するときに知る3つのギャップを紹介します。

読んでほしい人

〇理系卒で研究職についた人
〇理系の新社会人
〇これから就活する理系の大学生

企業の研究職についた(つきたい)けど、実際どうなの?

という疑問に答えていきます。

私は6年前に”生物系の修士課程を卒業”し、研究職として採用されました。

研究が大好き!!これから世界に役立つデータを出してやるんだ!!

と思って就職しましたが、現実は自分の想像と少し違いました。

記事の内容

〇大学の研究は自分のため、企業の研究はお客さんのため
〇大学の研究は究極を求める、企業の研究は妥協点を求める
〇大学の研究はひとりでする、企業の研究はみんなでする
〇企業の研究職”だけ”のいいところ

大学の研究をイメージすると、企業での研究はかなりギャップを感じて戸惑うと思います。

嫌だ!!やりたくない!!と思ったこともありますが、今は企業の研究者として満足しています。

大学と企業のギャップを3つ紹介しながら、どのように企業の研究者として成長していくべきか、一緒に考えていきたいと思います。

※私は大学の研究、企業の研究の両方好きです。だからこそ感じたギャップと克服方法を書いていきます。研究について優劣をつけるものではありません。

スポンサーリンク

大学の研究は自分のため、企業の研究はお客さんのため

大学の研究は自分のためにしています。

  • 卒業するため
  • 論文を投稿するため
  • 学会で発表するため

企業の研究はお客さんのためにします。

  • 満足して商品を買ってもらうため
  • 商品の安全性を検証するため
  • 商品の新しい使い方を提案するため

大学で自分のために「データをとっていく」研究から、

お客さんが喜ぶ「データを作っていく」研究に変わります。

研究対象も素材や生物から、商品へと変わります。

自分のために自由に研究してきた頃と比べると、かなりギャップを感じました。

「こんな実験意味あるのか?」と何度も思いました。

出すべき結果が決まっているので、”くだらない””つまらない”と感じることもありました。

ただ、自分の実験データで誰かを喜ばせることができるのは、企業の研究職でしか経験できません。

家族や友人が製品のデータを見ていること、お客さんに効果を実感してもらっていることを聞いたときは、本当に嬉しいと感じられます。

星の数ほどある論文の1つになるより、自分のデータが商品パッケージになっている方が目に留まります。

「仮説を検証する自己満足の大学の研究から」

「求められるデータをお客さん目線で考える企業の研究へ」

考え方をシフトすることができれば、企業の研究者として喜びを感じることができます。

スポンサーリンク

大学の研究は究極を求める、企業の研究は妥協点を求める

大学の研究は究極を求めるためにしています。

  • 世界初の素材をつくる
  • 解明されていない反応を探る
  • 今までにないシステムを構築する

企業の研究は妥協点を求めてします。

  • 他社製品より優れている点を探す
  • 自社の前製品よりいいことを示す
  • コストの安い原料でも変化しないことを示す

究極を求めて「世界初、世界最高を目指す」研究から、

妥協点を求める「他社よりいい、前よりいい」研究に変わります。

世界初を目指して、研究していたころと比べると、かなりギャップを感じました。

「他社よりいいところを見つけるなんて、ずるでしょ?」と何度も思いました。

もっといい製品だってあるし、うちの製品より安いのもあるのに、とひそかに思っていました。

ただ、世の中を様々な角度から見られるようになります。

他社製品との違いを見つけたり、世の中にありそうでなかった”スキマ”を見つけられるようになります。

あるものをただ使っていた頃と比べて、日々の生活が楽しくなります。

「世の中を観察する解像度が上がる」と言ったりします。

「究極を求めて高みを目指して突っ走る大学の研究から」

「ものごとを多面的に捉えて、新しい切り口を探す企業の研究へ」

考え方をシフトすることができれば、企業の研究者として成長を感じることができます。

スポンサーリンク

大学の研究はひとりでする、企業の研究はみんなでする

大学の研究は(基本的に)ひとりでします。

  • 実験するのもひとり
  • データの解析もひとり
  • 器具のメンテナンス、動物の世話もひとり

(大きい研究室だとポスドクの人や、実験補助の人がいます。教授や先輩との相談もできるので完全にひとりではないと思いますが。)

企業の研究はみんなでします。

  • あなたが休んでも実験は進む
  • 産休に入る人のテーマを引き継ぐこともある
  • スケールが上がると工場の人たちと一緒に実験することもある

自分のペースで「黙々とひとりで進める」研究から、

発売時期を見据えて「スピードを上げてみんなで進める」研究に変わります。

自分のペースで進めていた頃と比べると、かなりギャップを感じました。

「ゆっくり文献調査する時間がほしい」と何度も思いました。

そもそも大学でないので論文が自由に読めないし(フリーの論文しか読めません)、開発スケジュールが短すぎると思っていました。

ただ、研究の進捗をみんなが気にしてくれますし、先輩や上司がアドバイスをくれます。

勉強不足や実験が進んでいないことについて責められることも減ります。

あなたの実験が進んでいないのは、あなたの責任です。

しかし、企業は組織なので”監督できていない側にも責任がある”と判断されます。

周りに相談しやすいので、ひとりで悶々と悩む機会が減って、毎日きもちよく研究ができます。

「黙々とひとりの世界で引きこもる大学の研究から」

「みんなで意見を言い合って、どんどん進める企業の研究へ」

考え方をシフトすることができれば、企業の研究者として天才以外でも成果を得ることができます。

スポンサーリンク

企業の研究職”だけ”のいいところ

最後に、企業の研究職だけのいいところも3紹介します。

給料がもらえる

大学の研究は”お金を払って研究施設を使わせてもらう”という形でした。

企業の研究は”お金をもらって研究施設を利用する”という形になります。

企業で研究し始めてから、

「お金がもらえるってこんなに素晴らしいんだ!!」と気が付きました。

どちらも成果を求められることでは一緒なのに、お金を払うのではなく、お金を稼ぐことができるようになります。

大学の研究でも、国の基準に合格するとお金をもらうことができるようになります。

しかし、企業に所属して研究する方がハードルは低くなります。

休みがもらえる

土日祝日が休みになります。

有給を申請すれば、平日でも給料をもらって休めます。

私は生物系の研究者なのもあり、生き物のお世話に土日に研究室に行っていました。

企業でも土日出勤が全くないわけではありませんが、基本的には土日は出勤しなくていいように計画を立てます。

土日を休めると体力的に楽で、気持ちもリフレッシュできます。

2日連続で休めるので、旅行にも行きやすくなります。

稼いだお金を使う時間がうまれ、人生が豊かになったと思います。

別の好きな(得意な)ことをみつけられる

企業で研究すると、実験台の前に座っている時間が大学時代より短くなります。

  • 会議に参加する
  • 実生産の立ち合いにいく
  • 共同研究先に出張する

1日中実験し続けることはありません。

その中で、別の好きなことや得意なことを見つけられます。

私の場合は、黙々とひとりで研究するより、人と協力して仕事をするのが得意だと気が付きました。

自分より詳しい人、上手な人がいれば任せてしまう方が、いい仕事ができます。

そのために日ごろから、誰が何を得意なのかを観察することが好きだと気が付きました。

自分の専門分野だけを勉強して実験しているだけでは気が付かない、自分の好きなことや隠れた能力に気が付けます。

実験が好きだと気が付けば、さらに勉強したらいいのです。

研究だけにとらわれない企業の研究職は、自分の可能性を広げられると思います。

スポンサーリンク

まとめ(企業の研究職は。。。)

〇大学の研究は自分のため、企業の研究はお客さんのため

→お客さん目線で実験していくようになる。

〇大学の研究は究極を求める、企業の研究は妥協点を求める

→商品を売るために切り口を工夫して研究する。

〇大学の研究はひとりでする、企業の研究はみんなでする

→1人では完結しない。スピード感も段違いに早い。

〇企業の研究職”だけ”のいいところ

→お金が稼げて、休める。自分の視野が広がる。

いかがだったでしょうか?

最初は、企業の研究に対してかなり抵抗がありました。

慣れてきたらどちらも良い点と悪い点があると気が付きました。

企業の研究職を目指している人の参考になれば幸いです。

企業の研究職の人には「わかるわー」と思ってもらえたら幸いです。

それではー

プロフィール
しばこー
年齢:29歳(1991年生まれ)
性別:男
ひとこと:Twitterのフォローもよろしくお願いします!!

Twitter: https://twitter.com/lifeokmaru
Instagram: https://www.instagram.com/life.okmaru/
ゆるーく勉強や自己研鑽をして自分を高めていくのが目標ですb

記事作成日 2020.05.17

コメント

タイトルとURLをコピーしました